有馬頼底 / Raitei Arima
仏教は人の死とは不可分です。人は生まれ、老い、死にます。これは避けることができません。だからこそ、この世に存在する生命は輝きを持つのです。
では、人の死についてはどうでしょうか。私は師匠と先々代の二人の大先達を見送りました。静かな自然死でした。師匠は、亡くなる10日ほど前から「私はそろそろ死ぬよ」と笑いながら話されました。「私のことは、私が一番分かるよ」と。そして、15日後に静かに逝去されました。
これは、禅宗で修行しているから分かることなのでしょうか。そうではありません。私もお見送りしましたが、本当に自然に亡くなられました。
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